利用者の声-菊池さん

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ナイトシフトタクシードライバー

プロフィール

菊池さん。タクシードライバー。大手タクシー会社営業所所属。未経験で9月からスタート。乗務デビューからは2ヶ月目。それまでは、中型トラックでの都内運送業に17年間勤務。現在43歳。(取材日:2017年12月22日)


長年勤めたお仕事から転職されるきっかけとは何だったのでしょう?

いろいろありますが、あえて理由をあげるとしたら、お給料でしょうか。
もともといた運送会社は、立ち上げからのメンバーだったので、思い入れもあったし、給与面や条件で恵まれている部分はありました。でも17年続けて、これ以上給料が増えていかない頭打ち感を感じていました。
そんなタイミングで、二人目の子供が生まれたんです。これが、転職への大きなきっかけでしたね。

いろいろな選択肢がある中で、なぜタクシードライバーへの転職を選ばれたのですか?

運送の仕事で、ヒューマンエンジンサポート株式会社(「運転のおしごと」運営会社)の隣のビルへ定期的に配達をしていたんです。たまたまそのとき、タクシーの仕事についての広告を見たんです。
それがきっかけでタクシーの仕事に興味を持ち始め、「運転のおしごと」のキャリアアドバイザーさんと知り合い、いろいろ相談に乗ってもらったんです。

え!すごいきっかけですね!なにか不思議な「縁」を感じますね!

ぼくもそう思います。そういう縁とか、大切に思うタイプです。

では、アドバイザーの存在は今回の転職にかなり大きな影響があったんでしょうか

それはあります。正直、タクシーの仕事のイメージは、最初あまりよくなかったですし。説明会へは4~5回は通いましたし、何度もアドバイザーさんと会ったり、電話で話したり、決心まで半年から一年かかりました。
きっと、他の人に言われても、やってみたいと思う事はなかったと思います。アドバイザーさんには本当に感謝しています。

決心するまでに半年~一年かかったんですね。どんな不安があったんでしょう。

立ち上げから長く勤めていた会社を辞めるのには時間がかかりました。それから転職のきっかけが、現状のお給料よりも増やしたい思いでしたので、必ず結果が出せない事には妻にも示しがつきません。そもそも、運送会社業界の平均よりはかなりいいお給料をいただいていたので、それを超える事が絶対条件でした。そこが不安でしたね。

一大決心でしたね。9月からスタートされて、最初タクシードライバーになるための試験がありますね。いかがでしたか。

全部最短で一発合格でした。私と一緒に受けていた人たちはみなさん一発合格だったようです。
同じタイミングでスタートする人達が、優秀な人達なのは、ありがたい事だと思います。
教習所で出会った人達とも、会社は違っても今だに繋がりを持てていて、定期的に集まったり情報交換したりしています。 

実際、乗務がスタートして一ヶ月以上が過ぎたところですが、菊池さんの成績はベテランクラスと伺いました。これは驚きなのですが、そんな結果が出せているのはなぜでしょう。

とにかく、ちゃんと稼げないと転職した意味がない、そんな気持ちで一ヶ月が過ぎました。正直、まだわからないことばかりですし自信もありません。なにかあれば、躊躇無く先輩に聞きます。とにかく、稼がないと妻に顔向けできない、その気持ちにつきます。 

奥さまに認めてもらいたい気持ちが伝わります(笑)。最初からはっきりしたハードル(以前のお給料)を超えていくイメージがあることが成績に現れているのかもしれませんね。
スタートしたばかりのタクシー業務の中で、なにか感じることはありましたか。

わたしはかなり道に詳しい方だという自負がありました。でも、今はカーナビがありますから悔しいけれど、あまり関係ない気がします。もしカーナビのない時代に始めていたら、もっと簡単に上に行けたかも!(笑)
逆に言えば、道に詳しくなくてもみんなにチャンスがあるということです。気にする必要はありません。
道に詳しい事、運転のテクニック、などが大切という人は多いですが、本当に大事なことは、お客さんとコミュニケーションをちゃんと取れるかどうか、だと思います。道に詳しくなかったら、最初に「申し訳ありません、あまり道に詳しくないので教えていただけるとありがたいです」ということをちゃんとお伝えすることです。正直、いろいろなお客様がいらっしゃるし、たまには文句を言う人や怒る人もいます。そういうお客様に出会ったことがきっかけで簡単にやめてしまう人も多い。でも、ちゃんとコミュニケーションを取る事です。わたしはそれが一番大切なことなのではないかと思っています。 

なるほど。菊池さんが今実感している、タクシーの仕事を長く続けていくためには避けて通れない大切なこと、ですね。菊池さんは躊躇しないで、どんどん先輩にもお客様にも話かけるタイプのようなので、タクシーのお仕事に向いているのかもしれないですね!

そうですね、躊躇しないです。がんがんいきます。

では、タクシーの仕事に転職してよかったですか?
いえ、、、、すみません。まだよかったです!とは言えないです。
まだまだです。成績のいい人は月曜日もしっかり数字を出しているのに、私は月曜がまだ弱いんです。
火曜日以降はまあまあなんですが。難しいです。
もっとちゃんと結果を出してお給料を渡した時に、妻が笑顔になる日まで、転職してよかった、とは言えません。

奥様のプレシャーが力になっているのが伝わります。
ところで、お休みの日はどう過ごされていますか?

家族団らんです。パパ活をがんばっています。家事育児なんて全くやったことがなかったんですが。
最近は料理を始めました。クックパッドを見ながら。全く包丁も使えなかったんですが、今ではちょっとは出来るようになってきました。でも、妻なら30分で作れるものが2時間かかります。まだまだ妻に褒めてもらうまでは時間がかかりそうです。

初めてのお料理を楽しんでいらっしゃるようですね!
では、これからタクシー乗務員への転職を考えている方々へ、転職した先輩としてメッセージをいただけますか。

タクシーの仕事を考えるときに、求職サイトなどを見ると、「保証金」だったり「700万は稼げる」とかお金に関して気になる情報が沢山目につきます。実際稼げますし。でも、始める前にちゃんとデメリットも考える事は大切です。
デメリットは人それぞれ違うと思いますが、私の場合は、妻が病院に勤務しているので夜勤もあったりで、すれ違いになることも少なくない。始める前にそういうデメリットもしっかり話し合いました。
でも、気になったらまず説明会などに行ってみる、これにつきますね。

最後に、これからの目標があれば教えて下さい。
とにかく、妻に、転職してよかったね、と認めてもらえるくらい、いい成績を取り続けられるようになることです。
後、将来的には、私が先輩に教えてもらった事を、私より後に入ってくる人達に教えてあげたいです。
そうやって、いい成績を出せるようになりつつ、タクシー乗務員たちが今よりも働きやすくなるように変えていきたい。そうやっていくうちに、タクシーという職業のよくないイメージも変えられたら、と考えています。
前の会社にかわいがっている後輩がいて、そいつらにいい報告を出来るようになることが目の前の目標です。
そのときは「転職してよかったよ、だからお前らもこっちに来いよ」って言いたいです。


お電話でインタビューに答えてくださった菊池さん。
キャリアアドバイザーさんへ恩返しになれば、と貴重なお休みに快くお時間を割いてくださいました。
早く菊池さんが「転職してよかった!」と心から言える日を楽しみにしています。その時はまたお話を聞かせて下さいね!
本日はありがとうございました。