プロフィール
西山さん。タクシードライバー。大手タクシー会社営業所所属。前職は建設・不動産会社所属。インタビューの日に地理試験に合格。その足で報告に来社。現在42歳。(取材日:2017年12月22日)
タクシードライバーをやってみるきっかけとは何だったのでしょう?
本当は、バスの仕事に興味を持ったのが始まりなんです。個人的な理由で、今まで就いていた仕事を急遽辞めなければいけなくなり、未経験でもすぐに入職出来る仕事はなんだろう、と考えていたんです。身近にバスの運転の仕事をしている人がいたので、運転の仕事ならやれるかな、と。そんな時に、たまたま弟の紹介で、「運転のおしごと」のアドバイザーさんに出会い、稼ぎたかったらタクシーの仕事もあるよ、と教えていただいたのがきっかけです。
転職を急いでいたとはいえ、決断は大変ではなかったですか?
今まで、タクシーの仕事をやるつもりもなかったですし、こんな選択肢があるとも思っていませんでした。運転は好きだったんですが。本当にたまたまが重なって、いい人たちとの出会いがあって、つながって、これには「縁」を感じました。「縁」が背中を押してくれたというか。
私は、とにかくやるからには負けられないと思っています。みんなに負けたくないんです。同じタイミングでスタートした同期の人たちもいい人たちで、出会いに恵まれているな、と思います。そして、とにかくその人たちにも負けたくないんです。
元々、負けず嫌いなんですか?
負けず嫌いといいますか、、、私は、そもそも興味のない事はどうでもいいタイプです(笑)。勉強だって特に好きな方でもありません。
でも、一度やると決めたら、初めて経験させてもらえる全てが仕事に繋がると感じられました。だから試験に向けての勉強に対しても、やる気が自然と出て、モチベーションになっています。
ところで、面接を受けられたのはついこの間ですよね。どんな感じでしたか?
11月1日にアドバイザーさんに初めて会い、その場で11月23日に面接のセッティングをしてもらいました。
面接では、年収の目標を聞かれ、笑われるのを覚悟で、一千万円、と伝えました。
所長さんには笑われるどころか、簡単な事ではないけれど、叶わない目標ではない、と言われました。
それから、覚えなければいけない事、これからの心構えを聞き、「いつから来れる?」という早い展開でした。
面接したその場で入社決定だったんですね。かなりのスピード入社ですね!
とにかく早くスタートしたかったんです。なので、できる限りスケジュールを詰めてもらいました。
ここまでスムーズに、私の無理な希望を叶えてもらえたのは、アドバイザーさんからの紹介だった事は大きいと思います。
自分で応募していたら、こんなにトントン拍子に行くことはまず不可能だと思います。
面接から乗務まで、どんな流れなのですか?少し詳しく教えてください。
23日に面接・入社決定、24日に二種免を取るための教習がスタート、30日に卒検でした。
1日に免許を取りに行きました。一発で受かって、ホッとしました。
そして、地理試験を受け、今日、合格発表だったんです。こちらも受かって嬉しいです!
来週から、研修がスタートします。4人グループで実施されます。
試験勉強はいかがでしたか?大変でしたか?
試験は簡単ではないです。家やネットカフェに通って、頑張って勉強しました。
いつも、試験の内容が実際の現場で役に立つのか?というジレンマはありました。頭の中で、勉強したことを現場の状況にリンクさせることは難しいです。
最初、地図を見て、こんなの覚えられない!と思いました。ゴミゴミしているところが苦手で都内はあまり運転したことはなかったですし。でも、不思議なもので、覚えられるんです。タクシーの乗務のために道を覚えたい、と思い始めてから、勉強が楽しいんです。楽しくなかったら、自分の性格上、続けられないと思います。
後は、やるならまわりの人たちより、一歩二歩先に立っていたい!という気持ちがモチベーションになっています。
まわりの人を常に意識しながら、それよりも上でいたい、という気持ちが強いんですね!
先に実車研修をやっている人と同乗研修するときに、通りの名前をスラスラ言える人がいるとすごく悔しくなります。
とにかく負けたくないんです。でも、まわりと何かを奪い合うわけではなく、意識の高さで競い合えるのは、すごくいい戦いだと思っています。
なるほど。この仕事につくことが決まって、何か日常で変化はありましたか?
今はまだスタートラインにも立っていないので、時間をとにかく無駄にしないで準備段階を終わらせたい気持ちです。
1秒でも無駄にしないで勉強していたいんです。
今、とにかく1日があっという間なんです。
学校に行って、それから車で都内をぐるぐるしてみたり、時間によって走り方を変えてみたり、時間があっという間にすぎていきます。
道を走っていて、人が立っていると、お客さんなのかな、とか想像しながら見るようになりました(笑)。
もうすぐ乗務がスタートですね。みなさん緊張されるようですが。
早く、乗務をスタートして、お客様を乗せてあちこち飛び回りたいです!
後は、とにかく道のことが不安ですね。
タクシーセンターでもらえると思っていなかったので、早々に地図を自腹で購入して、自分なりに勉強を始めています。
せっかくなので二冊とも併用してます。タクシーセンターの地図は、建物名とか国の機関、大使館だとか、情報が違うんです。
現役ドライバーさんたちは使いにくい、というんですが、そういう感覚も、実際の乗務がスタートしたらわかってくるのかな、と思います。
今日は、ピカピカの制服で、地理試験の合格の報告に来てくれたんですよね!
合格したのが嬉しくて、アドバイザーさんに報告したくて、まっすぐ飛んで来ました。とても感謝しています。
この歳でピカピカの制服を着れることもなかなかないですし、ようやくスタート出来るんだな、という実感が湧いて来て。
着実に前進していることが嬉しくて、名札も取らないで来ちゃいました。
今後の目標を聞かせてください。
年収一千万!これは冗談ではありません。やるなら、まわりより一歩二歩先に、です。とにかく負けたくないんです。
今は、これまで覚えたことが実践で活かせるのか正直不安です。机の上で想像することと、現実とは違うと思うので。
でも、早く乗務をスタートしたくてワクワクしています。楽しみです!
スタートラインがようやく目の前に迫るタイミングの西山さん。やる気と期待でいっぱいの一方、不安もすごく伝わります。なかなか聞けない貴重な経験を聞かせていただき感謝です。
半年後、西山さんがどんな風に変わっているのか、期待して見守らせてください。
次回のインタビューの機会を楽しみにしていますね!今日はありがとうございました!