仕事を選ぶ時にまず気になるのは年収ですよね。
タクシードライバーの年収とは実際いくらくらいなのか。出来るだけ具体的にご説明していきます。
全国平均年収は約348万。
以下は、一般社団法人全国ハイヤー・タクシー 連合会が出している資料です。
全国の平均年収は、約348万と低めな印象です。
黄色いラインのところが東京で働くタクシードライバーのデータです。
年収約471万。年収600万以上稼ぐタクシードライバーが増えてきて、平成29年よりも53万平均が上がりました。とはいえ、それにしては低い印象です。
しかしこちらはあくまでも平均営業収入です。もちろんこの金額より多いドライバーもいれば、少ないドライバーもいるわけです。
他の低い理由としては、都心部以外も含めての平均ということ。都心部以外の地域のニーズの低下、それからドライバーの高齢化が大きな原因と考えられます。
全国平均と比較して約123万円の差があるのを見ると、やはり都内になると収入は高くなる傾向にあるようです。
しかしその中でも、平均年収500万以上の会社や200万以下の会社などが混在しています。
東京だけでも約400社あると言われているタクシー 会社ですが、その差は一体なんなのでしょう。
平均年収500万と200万の会社。会社による年収の格差とは?
もしも、あなたが本当にタクシードライバーへの転職を考えていて、タクシードライバーとして成功したい、と願うなら、「どこの会社へ入るのか」は最重要ポイントになります。
なぜなら、同じ時間働いて、同じだけ売り上げを出しても、タクシー 会社によって給与が変わってくることがあり得ます。それは年収にすると100万〜200万以上変わってくる可能性もあります。
なぜそんなに違ってくるのでしょうか。
稼げる会社とは?
なぜ会社によって年収に大きな違いが出てくるのか=稼げる会社選びのポイントをお伝えしていきます。
タクシードライバーの給与は、売り上げ x 歩合率で決まります。
具体的に試算してみると、
タクシーの一般的な勤務形態「隔日勤務」は、概ね18時間実働+3時間休憩で月間12乗務が基本です。
従って、東京特別区の平均営業収入47,000円を例にとると
47,000円 × 12乗務 = 1ヶ月の売上 564,000円
この金額に対して、タクシー会社によって変わりますが歩合率を6.2%としますと
564,000円 × 0.62 = 349,680円
1ヶ月564,000円の売り上げを出した場合、564,000円 x 62% がもらえる給与=約35万円となります。
それからもう一つのポイントは、会社の稼働平均です。実際に稼働しているタクシーが1日に売り上げる平均の数値です。例えば「50,000」と書かれている場合、一回の乗務で平均50,000円の売り上げを出している、ということになります。
つまり、「稼働平均が高い会社は、売り上げを上げる環境が整っている会社」と言えるでしょう。
売り上げを上げる環境とは?
稼働平均が高いということは、乗務員の売り上げの平均が高いということ。
つまり、優秀な人材が揃っている。それは教育制度がしっかりしている、
会社のサポート体制が整っている、稼ぎやすい地域にある、地元に愛されている、
乗務員の健康面、精神面を気遣った環境の整った会社である=経営者、管理者が信頼できる
などが、言えます。優秀な人材の定着率の高さはいい会社を見分ける大きなポイントと言えます。
その他にもチェックポイントはたくさん
先ほど、給与の説明の際に、歩合率に触れました。
この歩合率は会社によって違いがあります。どれだけの売り上げをあげたかによって歩合率が変わる場合もあります。これが1ヶ月5%違うだけで、売り上げによっては年収で何十万と違ってきます。
それから、稼働率もポイントです。稼働率が高い=多くのタクシー が毎日高い確率で稼働している、つまり稼げる会社であると言えます。
こんな会社はよくない
稼働率が60%を下回る会社はよくありません。もらえる給与が極端に低い可能性が高いです。
会社に入ってから後悔するポイントとして以下もあげられます。
- 事故補償がない
- カード手数料が実費
- 高速代が自腹
- 従業員の定着率が悪い=ブラック企業である可能性大
まとめ
タクシー 会社によってそれぞれの特性があり、単純に大手のタクシー 会社だから稼げるとか、無名のタクシー 会社だと稼げないなどではありません。
会社選びは、タクシードライバーとして人生を再スタートするのに、成功するか、失敗するか、の最初の大きなポイントです。一時的な入社祝い金などに惑わされずに、しっかりとした情報を元に、自分がこれからどう働いていくのが幸せが、を想像して、自分に一番合った会社と出会えるといいですね。