タクシーに、ライドシェアと同様の運賃形態であるダイナミック・プライシングを取り入れるための国土交通省による事前確定型変動運賃(事前確定運賃によるダイナミック・プライシング)の実証実験が10月11日午前11時から、東京都特別区・武三地区でスタートした。
10月11日の午前11時から日本交通などとともに事前確定型変動運賃の実証実験を開始したMobilityTechnologies(MoT)の運用するタクシー配車アプリ「GO」では、東京都特別区・武三地区で「GO」アプリを立ち上げ、アプリ上で乗車地点と降車地点(行き先)を指定して「事前確定運賃」を選択すると、「事前確定運賃(変動運賃適用中)」としながら「想定距離や時間から計算された運賃で確定します」と表示される。
「GO」アプリでは、事前確定型変動運賃の実証実験実施に伴い、10月11日午前11時~11月30日までの間は、すべての事前確定運賃に変動運賃(ダイナミック・プライシング)が適用されるという運用となっている。つまり、「GO」アプリで事前確定運賃を利用したい場合は、好むと好まざるとにかかわらず強制的に変動運賃が適用され、通常の事前確定運賃との選択は出来ないという仕組みだ。
そうした仕様もあって「、GO」アプリでは「、事前確定運賃(変動運賃適用中)」と表示されるのみで、選択時に表示される事前確定運賃が「通常運賃によるもの」なのか、「通常より高い」もしくは「通常より安い」のか、利用者には判断する術がない、というのが第一印象だ。
そこで本紙の熊澤義一編集長は、都内千代田区のJR飯田橋駅東口の最寄りに乗車地点、羽田空港第一ターミナル出発口(日本航空)に降車地点(行き先)を設定(距離は約21.5キロ、所要時間は約47分)して、「GO」アプリにおける「事前確定運賃(変動運賃適用中)」で表示される運賃額の変化の推移を検証することにした。
その結果、通常の事前確定運賃を運用する配車アプリ「S.RIDE」では9460円 (普通車上限運賃)だった運賃額が「GO」アプリの事前確定型変動運賃では、10月22日(金)の午前9時29分〜午後12時9分までという、わずか2時間40分ほどの間でも9920円〜8510円の間で変動していた。
上限の2割増~下限の2割引
東京都特別区・武三交通圏で始まった事前確定型変動運賃(事前確定運賃によるダイナミック・プライシング)の実証実験は、上限運賃の2割増~下限運賃の1割引の範囲において、需要と供給のバランスに応じて運賃を変動させるが、変動後の平均単価が公定幅の範囲内に入っていることが条件となる。
変動運賃の実証実験は、配車アプリによる事前確定運賃でのみ実施されるため、実証実験参加会社のタクシーでも流しなどでは利用できない。
実証実験の期間は︑当初から実証実験への参加を予定して準備を進めていたMobilityTechnologies(MoT)が10月11日~11月30日まで。実証実験の対象エリアは、特別区・武三の全域。
一方、UberJapanは、 10月19日~11月1日までは通常の事前確定運賃のみを運用し、事前確定型変動運賃としての実証実験については11月2日~12月13日となる。実証実験の対象エリアも、特別区・武三から武蔵野市・三鷹市・練馬区・板橋区・北区を除いた20特別区のみだ。
10月11日午前11時に開始
10月11日の午前11時から日本交通などとともに事前確定型変動運賃の実証実験を開始したMobilityTechnologies(MoT)の運用するタクシー配車アプリ「GO」では、東京都特別区・武三地区で「GO」アプリを立ち上げ、アプリ上で乗車地点と降車地点(行き先)を指定して「事前確定運賃」を選択すると、「事前確定運賃(変動運賃適用中)」としながら「想定距離や時間から計算された運賃で確定します」と表示される。
一方で、乗車地点に配車可能な一定エリア内に事前確定型変動運賃に対応したタクシー車両が存在しない場合には「対応するタクシーが近くにいません」との表示となり、通常のメーター運賃による配車のみが選択可能となる。
事前確定運賃はすべて変動運賃
「GO」アプリでは、事前確定型変動運賃の実証実験実施に伴い、10月11日午前11時~11月30日までの間は、すべての事前確定運賃に変動運賃(ダイナミック・プライシング)が適用されるという運用となっている。これは、「実証実験の期間中は、事前確定運賃は原則として事前確定型変動運賃のみ運用すること」とした国交省の配車アプリの仕様条件によるもので、「GO」アプリで事前確定運賃を利用したい場合は、好むと好まざるとにかかわらず強制的に変動運賃が適用され、通常の事前確定運賃との選択は出来ないという仕組みだ。
そうした仕様もあって、「GO」アプリでは、「事前確定運賃(変動運賃適用中)」と表示されるのみで、選択時に表示される事前確定運賃が「通常運賃によるもの」なのか、「通常より高い」もしくは「通常より安い」のか、一般的な利用者には判断する術がない、というのが第一印象だ。
2地点間の定区間観測で検証
そこで本紙の熊澤義一編集長は、都内千代田区のJR飯田橋駅東口の最寄りに乗車地点、羽田空港第一ターミナル出発口(日本航空)に降車地点(行き先)を設定(距離は約 21.5キロ、所要時間は約47分)して、「GO」アプリにおける「事前確定運賃(変動運賃適用中)」で表示される運賃額の変化の推移を検証することにした。
事前確定運賃の係数が「曜日ごと、時間帯ごと」に設定されていることから、10月22日(金)の午前9時台(係数は1.27)に限定して行ったケースでは、9時29分には9920円と表示されたが、これが12分後の9時41 分には9630円となった。また、係数1.28と若干上がる時台では、10時18分には逆に表示運賃額は下がって9270円となり、10時27分にはさらに下がって9010円と、1時間ほどで約9.2%も事前確定型変動運賃の金額が下がった。
9920円~8510円で変動
さらに、午後12時9分(係数は9時台と同じ1.27)には、8510円にまで「事前確定運賃(変動運賃適用中)」の表示運賃額が下がった。距離の約21.5キロ、所要時間の約47分には変化は無く、金曜日の9時台と12時台の係数は同じ1.27であることから、2時間半ほどのうちに、千代田区のJR飯田橋駅東口から大田区の羽田空港第一ターミナル出発口(日本航空)までのタクシー運賃(約 21.5キロ)は、「事前確定運賃(変動運賃適用中)」において、9920円から8510円へと、1410円、約14.2%も変動したことになる。
S.RIDEの事前確定9460円
同じ区間を、通常の事前確定運賃を運用している「S.RIDE」アプリで午前9時台(係数1.27)に検証すると、事前確定運賃として9460円と表示された。
通常運賃(東京都特別区・武三におけるタクシー普通車の上限運賃)による、千代田区のJR飯田橋駅東口から大田区の羽田空港第一ターミナル出発口(日本航空)までの約21.5キロの基準となる事前確定運賃が9460円だとすると、配車アプリ「GO」が日本交通などと実証実験で運用している事前確定型変動運賃が、10月22日(金)の午前9時29 分~午後12時9分までという、わずか2時間40分ほどの間にも9920円~基準の9460円~8510円の間で変動していたことになる。
運賃の高低が分からない
ライドシェア事業者が配車アプリ上で運用しているダイナミック・プライシングは、そもそも「需要が少なく閑散でサージ(需要の増加に合わせて割増を適用する仕組み)がかかっていないので安価に利用できます」、「需要が多くてサージ倍率がかかっていますが、高い価格でも利用しますか」などと、現在の価格の状況を利用者に示して、利用するかどうかの判断を求め、さらに「現在は閑散で安価なので、他の移動手段から変更して利用しませんか」とアピールすることに意味がある。
このことは、全タク連が平成28(2016)年10月12日の正副会長会議で決定した「タクシー業界において今後新たに取り組む事項について」(当初の11項目)に盛り込んだ「ダイナミック・プライシング」においても、「高需要時の料金設定」として「2.1× 現在の料金は、通常料金に上記を掛けたものです」と図示しており、変動する価格を利用者に事前承認してもらうことを前提としているダイナミック・プライシング(=事前確定型変動運賃)では「、単に事前に価格を示せばよい」というのではなく、「現在の価格には、こういう意味がある(高い場合、安い場合の双方で)」ということを、利用者に示して価格が高い・低い理由を納得してもらった上で選択してもらう必要があるはずだ。
「金額(目的地までの運賃額)に納得しているのだから問題ない」という理屈もあるのかもしれないが、通常よりも高い・安いという現在の価格情報を消費者(利用者)に明確に提示しないという手法は、やはり消費者(利用者)に対して不誠実だと言わざるを得ない。
UberJapanは、11月2日から事前確定型変動運賃の実証実験をスタートするが、MoTの「GO」アプリと、Uberアプリの運用方法の違いにも注目したいところだ。
タクの事業実態にそぐわない
タクシーの事前確定型変動運賃の実証実験は現在、東京都特別区・武三交通圏においてMoTの配車アプリ「GO」と日本交通などの約8100台のタクシーで実施されている。約8100台という数は大規模だが、それでも東京都内タクシーの一部に過ぎないということもできる。
MoTのタクシー配車アプリ「GO」による事前確定型変動運賃の実証実験が、「運賃変動(=ダイナミック・プライシング)の対外的明確化やアピールという面で消極的」となっている背景には、日本のタクシ ー事業のあり様、そして運賃がタ ク シー事業の骨格を担っていることなどが挙げられる。
市場の寡占化が進むライドシェアでは、集客と効率的な配車(配車効率の向上)による売上の最大化、それを支える運転者のアプリによる効果的な労働管理(運転者に対して効率的な稼ぎをアピールする需要の増加に合わせて割増を変動適用するサージ倍率の仕組み)を目的としてダイナミック・プライシングが運用されており、そのためにも、ダイナミック・プライシングによる価格変動の対外的明確化やアピールは重要であり必要不可欠だ。 一方で、日本のタクシーの場合、変動運賃で価格を上げれば、通常運賃で営業する他社のタクシーとの比較において、事故や自然災害などでタクシー需要が急増している場合には利用者から「公共交通機関なのに足もとを見ている」などと批判を受ける懸念があり、平常時の繁忙時間帯であれば、多少の需要増があったとしても価格の高いタクシーは利用者に敬遠されてしまい、需要は他社のタクシーに流れるため乗務員の反発を招く恐れがある。逆に、閑散時間帯で価格が下がっていることをアピールすれば、通常運賃で営業する他社のタクシーの利用者を奪うことになることから、今度はタクシー業界内の競合他社から反発を受けることになる。懸念されている運賃競争の引き鉄にもなりかねない。 結果として、「変動運賃適用の結果としての目的地までの運賃額は事前に示すが、その金額が通常よりも高いのか、安いのか、あるいは通常運賃なのか、という現在の価格設定に関する情報を消費者(利用者)に明確に提示しない」という運用に至ったのではないか、と推測することができる。
利用者には不誠実な運用方法
しかし、理由はどうあれ、事前確定型変動運賃の適用により示された運賃額が「通常よりも高いのか、安いのか、あるいは通常運賃なのか、という現在の価格設定に関する情報を消費者(利用者)に明確に提示しない」という今回のMoTの「GO」アプリによる実証実験における消費者(利用者)に対する不誠実な運用方法は、タクシー運賃に対する利用者からの信頼を大きく棄損させるものであることだけは確かだろう。さらに、配車アプリ会社が公定幅の枠を超えて一方的に決める変動運賃ということもあり、乗務員も疑心暗鬼になりかねない。公定幅運賃制度を導入した考え方とも矛盾するものだ。 現在のMoTの「GO」アプリによる事前確定型変動運賃の運用方法では、一体、誰にとってメリットがあるのか、タクシー利用者、乗務員、タクシー会社、それとも配車アプリ会社か。変動運賃の問題は、タクシー事業における配車アプリの存在感が高まる中で、タクシー業界として、もっとしっかりと考えなければならない事案だろう。
理解できないお知らせ
MoTでは、配車アプリ「GO」のお知らせ欄で「事前確定型変動運賃の実証実験の実証実験を行います」と案内しているものの、その内容は「令和3年10月11日(月)より、現行の事前確定運賃を改良した『事前確定型変動運賃』の実証実験を行います」としながら、「『事前確定型変動運賃』とは、アプリ上で乗車地から行き先までの走行予定ルートの距離を測り、その距離に応じて乗車前に確定される運賃です」とし、「変動運賃適用中は、事前確定運賃に対して変動要件として時間帯・曜日ごとの需給バランスを考慮して金額を調整しております」などと説明しているが、MoTによるこの説明文を読んで事前確定型変動運賃(事前確定運賃によるダイナミック・プライシング)と、「事前確定運賃(変動運賃適用中)」で示される運賃額の意味を正確に理解できる一般の利用者は、ほとんどいないのではないか。
さらにアプリ画面上の詳細をクリックすると、「事前確定運賃(変動運賃適用中)」の表示に関する説明があり、「変動運賃適用中は事前確定運賃に対して変動要件として時間帯・曜日ごとの需給バランスを考慮して金額を調整しております」と、同じ内容を繰り返すだけで、最終的には国交省の「タクシーの『事前確定型変動運賃』の実証実験を行います!」とした10月7日付のプレスリリースへのリンクが張られているに過ぎないという状況だ。
事前確定運賃と係数の公示
東京都特別区・武三交通圏で実証実験がスタートした事前確定型変動運賃のベースとなっている通常の事前確定運賃に関しては、関東運輸局が2019年10月11日付で公示している「一般乗用旅客自動車運送事業の事前確定運賃算定に用いる係数について」(2020年9月11日から適用)では、事前確定運賃が適用できる交通圏ごとに、曜日および時間帯別ごとの係数が定められている。
係数は、タクシーの時間距離併用運賃を、電子地図上の推定走行距離を基準に計算される事前確定運賃に変換するためのもので、時間併用による上乗せ分が過去の実績値に基づいて指数化されている。
東京と神奈川以外は一部地域
関運局管内では、東京都特別区・武三、北多摩(立川市や府中市など)、南多摩(八王子市や町田市など)、および神奈川県京浜(横浜市や川崎市など)、同県央(相模原市や藤沢市など)、湘南(鎌倉市など)、小田原、千葉県京葉(船橋市や市川市など)、南房(木更津市や君津市など)、群馬県中・西毛(前橋市や高崎市など)の東京・神奈川・千葉・群馬の 交通圏において事前確定運賃の係数が公示されているが、埼玉(中・西毛の一部地域除く)・茨城・栃木・山梨の4県では係数は公示されておらず、千葉県でも県庁所在地の千葉市が属する千葉交通圏や成田空港のある北総交通圏(成田市など)などでは係数が公示されていないため、配車アプリが普及する東京と神奈川を除くと事前確定運賃を実施することが出来る交通圏は首都圏でさえ限定的な状況にある。
運賃の時間併用部分を係数で
事前確定運賃は、配車アプリなどで指定された乗車地点と降車地点(行き先)を結ぶ電子地図上の推定走行距離に、曜日および時間帯別ごとに設定されている係数を掛け合わせることで、時間距離併用運賃に相当する事前確定運賃額を算出する仕組みだ。 例えば、東京都特別区・武三交通圏における日曜早朝の5時台は交通量も少なくスムーズな走行環境となるため実績値に基づく係数は「1.13」で、電子地図上の推定走行距離から算出された距離制運賃に、この「1.13」の係数を掛け合わせることで時間併用分も含む事前確定運賃となる。一方で、道路が混雑しがちな金曜夕方の17時台の係数は「1.32 」と設定されており、日曜早朝の5時台と金曜夕方の17時台の比較では、時間併用分で約16.8%の運賃の差が発生する計算(東京都特別区・武三地区の事前確定運賃では、同地点間の移動でも、金曜夕方の17時台の運賃は、日曜早朝の5時台の運賃よりも約16.8%高い)となる。
当然、この係数は、道路交通環境の異なる交通圏ごとに設定されており、東京都特別区・武三交通圏に隣接する北多摩交通圏(立川市や府中市など)では、日曜早朝の5時台の係数が「1.16」、金曜夕方の17時台が「1.36」などとなっている。
平準化した一つの係数に変更
ただ、現行の、事前確定運賃が適用できる交通圏ごとに、曜日および時間帯別ごとの係数を定める方法は、運用が煩雑なこともあり、現行の機械式メーター器に代替することを目的に実証実験中のソフトメーターの導入を前に、交通圏ごとに「平準化した一つの係数」に切り替える方針を国土交通省は打ち出しており、制度改正のためのパブリックコメントを今年9月3日~10月2日にかけて実施。10月中に制度改正が行われる。 国交省では、交通圏ごとに「平準化した一つの係数」に切り替える背景について、①乗車前に運賃を確定してタクシーを利用できる事前確定運賃は、「一般乗用旅客自動車運送事業の事前確定運賃に関する認可申請の取扱いについて」に基づき、令和元(2019)年10月28日から実際に運用が開始されている、②現行の通達では、事前確定運賃について、通常の利用時(乗車後に運賃を確定)に適用される時間距離併用制運賃に合わせる観点から、道路の混雑状況等により低速状態となる時間を基準に運賃を加算するため、予め曜日・時間帯(1時間)ごとに地域別に設定した係数を距離制運賃に掛けることで算定しているところである、③この係数を正確に算定するために、タクシー事業者には、事前確定運賃により既に運賃が確定している場合であっても、タクシーメーターを稼働し、曜日・時間帯ごとの輸送実績を定期的に報告するよう求めており、事前確定運賃を運用する上でタクシー事業者の負担となっていたIなどとした上で、「このため、このような係数の算定方法等を見直すことで、タクシーメーターを稼働せずに、配車アプリ等を通じて事前確定運賃を確定する『事前確定ソフトメーター』を制度化するため、通達について所要の改正を行うこととしたい」などとしている。
係数改定にも7割以上の申請
通達改正による事前確定運賃における係数運用の見直しにより、「曜日、時間帯ごとに設定した係数(既存係数)ではなく、曜日、時間帯に関わらず『平準化した一つの係数(新係数)』を運用する」ことになる一方で、現行通達による既存係数の運用(交通圏ごとに、曜日および時間帯別ごとの係数を定める方法)についても、来年10月末までは経過措置として使用できる。
また、道路の混雑状況等の変化により、交通圏ごとに設定している「標準化した一つの係数」の改定については、「事前確定運賃を実施する営業区域において、事前確定運賃を実施する法人事業者の車両数の7割以上の申請があった場合に改定する」としている。
タク事業と業界の曲がり角に
国交省では、事前確定型変動運賃の実証実験と並行して、現行の機械式メーター器を代替する流し営業対応型のソフトメーターの実証実験もスタートする。タクシー事業における配車アプリの存在感が高まる中で、タクシー会社ごとに固定的だった運賃の公定幅の枠を超えたアプリ会社の主導による変動、そして、そうしたデジタル技術を活用した新たなメニューのタクシー事業への本格導入の受皿となるソフトメーターなどが相次いで打ち出されており、まさに全タク連の川鍋一朗会長が言うところの「タクシーの進化」が急速に進みつつあるところだ。しかし、東京都心のタクシーと地方のタクシーの実態は大きく乖離してきており、日本のタクシー事業とタクシー業界は、大きな曲がり角に差し掛かっていると言えそうだ。
(本紙編集長=熊澤 義一)
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