論風一陣 嘘八百を続け恬として恥じないヤカラ!(Taxi Japan 491号より)

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「入社祝金100万円現任対象 1種&2種免許保持者対象入社祝金90万円※社内規定あり」

求人サイト「転職道」に掲載されているエコタクシー(中村秀樹社長、東京都足立区、98台)のタクシー乗務員募集広告である。100万円という入社祝金は、祝金とは全く別物で噓八百。しかも、ここ数年、恬として恥じずに100万円表示を継続して掲載している。

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既に2022年2月10日付の本紙本欄において表題「業界のイメージ損ねる入社祝金のウソ!」と厳しく論評したにもかかわらずだ。「入社祝金といえるのは、最初の入社日支給の20万円のみ」。しかも9カ月間の延べ払いで、祝金とは別物の「給与補償的な金額」と断じた。今回は、入社祝金100万円の解説文章に、「特別ボーナス総額100万円進呈」と明記しており、入社祝金でないことを自認している。さらに、初乗務時に支給する1万円を「入社祝金」と記載しているなど、チンプンカンプンである。いずれにしろ100万円の入社祝金の表記は、見るものに誤解を与える不適切の極みだ。即刻、この表記を取りやめるべきである。

エコタクシーは、「格安タクシー」の独自路線で、初乗り運賃は825メートル370円、さらに遠距離割引が6000円超で1割引、9000円超で2割引、1万2000円超で3割引などとなっており、そして2割増となる深夜早朝割増を設定しておらず、一般的な9000円超1割引の遠距離割引がエコシステムの場合は2割引〜3割引となっていることを考慮して勘定すると、深夜帯では他社に比べて3割〜4割安い水準となり、深夜の超距離利用客に選択され易い運賃体系だ。そして、募集広告などでは「日本NO.1の低価格タクシーを目指す」と謳い、夜日勤の営収水準が業界他社平均より大きく凌駕していることを強調している。

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エコタクシーについては、東京ハイヤー・タクシー協会に未加盟であることや合法の範囲内でのタクシー運賃の低廉戦略などのアウトローを問うているのではない。それは、荒唐無稽な誇大表示の愚を、恬として恥じずに継続していることを問うているのである。

本来なら求人サイトの「転職道」が広告内容の適否を勘案し自主規制すべきだが、この数年、放置したまま。仮に、その適否を判断しかねているのなら、民間の自主規制機関である公益社団法人日本広告審査機構(JARO)に問い合わせれば、「迷惑や被害を及ぼすウソや大げさ、誤解をまねく広告」の有無について判定ができるはずだ。

 嘘つきは泥棒の始まり!

このような不適切な広告を放置していることは、エコタクシー1社に止まらずタクシー業界全般の信頼感を損ね、著しくイメージ失墜を招くことを心しなければならない。

(高橋 正信)


次回Taxi Japan 492号 をお楽しみに!

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