論風一陣 忖度抜きでタク業界全体の利益追及を!(Taxi Japan 493号より)

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今年も12月になり、周辺が師走の慌ただしさを漂わせて、2025年(令和7年)も「早いものでもう終わってしまうのだな」との思いを想起させられた。

本紙今号は、第493号で、創刊以来、本欄の論風一陣(創刊時は、「論風」で途中で改題)を毎号欠かさず掲載し、タクシー業界に関する論評を加えてきた。今年の本紙本欄を振り返り、何を取り上げて如何に論じてきたのかをチェックする。

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本紙本欄は、年初の1月から前号までで21回掲載。その中で、東京大手・日本交通のオーナー取締役で、全タク連会長、東タク協会長、配車アプリ大手のGO代表取締役会長を兼務する川鍋一朗氏を取り上げたのが11本で約半分、さらに残りの11本中7本が、タクシー配車アプリに関する独占・寡占による優越的地位の濫用や、川鍋氏が配車アプリとその顧客であるタクシー業界の双方の代表者を務めていることでの利益相反を指摘。「公取委の実態調査に沈黙は許されない!」(4月30日付)、「アプリ問題へ拱手傍観の全タウ連に喝!」(8月31日付)など、川鍋氏に忖度して配車アプリ対策を放置しているタクシー業界幹部を「喝!」と批判してきた。前年末の本紙本欄において「今後とも忖度抜きで問題提起、論評を!」と、本年に向けた決意を表明していたが、実際、川鍋氏に忖度することなく、川鍋氏を本数多く取り上げ、「優越的地位の濫用」などを問題提起、そして厳しく論評を展開してきたところである。

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以前に、同業他紙の記者が集まっている場所で、ある記者から「あなたは、これまで川鍋批判を続けているが、川鍋氏が嫌いなのですか?」と聞かれた。それに筆者は、「嫌いだから批判しているということはない。批判しているのは、全タク連会長などの公的立場からの言動と立ち居振る舞いが、法的にも公序良俗的にも問題との認識から批判している」と返答した。さらに「むしろ個人的には、新卒の若い人材を苦労してタクシー乗務員として採用してきていることなどは評価している」と続けた時には、そこにいた同業他紙の記者連が、こぞって以外な驚きの表情を示したことがあった。

本年の大きな話題として、高市早苗政権が発足したことがあるが、軍事・経済的にも大国となった中国にも忖度せずに我が国の国益を貫く姿勢が多くの国民の支持を得ており、新しい政治、経済の発展が期待されている。翻ってタクシー業界幹部には、業界トップに忖度してどんな得があるのか。むしろ忖度抜きで当面するタクシー配車アプリの課題を列挙、提起し、一つずつタクシー業界全体の利益を貫く姿勢をもって対処してもらいたい。そのことによって、タクシー事業者の多くが支持するはずだ。

(高橋 正信)


次回Taxi Japan 494号 をお楽しみに!

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