現在、日本でも急速に広がりつつある新型コロナウィルス(COVID-19)。現時点ではっきりとした特性がわからないこともあり、とにかく予防、そして一人一人が拡大を阻止する意識が必要と思われます。
タクシードライバーのみなさん、タクシーを利用するみなさんにとっても心配な問題ですよね。
まずは今私たちが出来る感染症対策について考えました。
※ここに記載されている情報は、運転のおしごとスタッフが調べた内容であり、専門家の記述ではありません。的確な情報を得られたい場合は、専門医のアドバイスを受けられることをオススメします。
感染症予防・拡散防止対策
とにかく、手洗い・うがい(水分補給)・マスク
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流水と石鹸による手洗いを頻回に行いましょう。特に外出した後や咳をした後、口や鼻、目などに触る前には手洗いを徹底しましょう。
※新型コロナウィルス(COVID-19)の対策は現時点ではっきりしていないので、効果的と考えられているインフルエンザ対策を元に考えます。
インフルエンザウィルスは飛沫感染によるものが主であるといわれます。咳やくしゃみ、しゃべる時に吐き出される「唾」に含まれたウィルスが、空気中を浮遊してこちら側の鼻、口、目(コロナウィルスは目からも感染すると言われています)の粘膜に付着して感染していきます。
口腔内に付着したウィルスは、20分で細胞内に侵入するといわれており、皮膚の上でも1時間程度は生存するそうです。ウィルスが喉に付着したり、手に付着する可能性を考えると、少なくとも1時間毎に手洗い、20分ごとのうがいが効果的といわれています。でも、20分ごとにうがいをするのは、なかなか難しいですよね。飲み物でウィルスを胃に流し込むことで、ウィルスの活動を胃酸によって弱められるといわれており、水分補給も感染予防に効果的と考えられます。(緑茶や紅茶は殺菌能力が高く効果的といわれています)
手を洗ったら、共有で使用しているタオルで手を拭くのは避けましょう。できれば使い捨てのペーパータオルが理想的です。公衆トイレでハンドドライヤーを使用するとウィルスが飛散する可能性があるそうです。注意が必要ですね。
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咳やくしゃみをする場合には口と鼻をティッシュや手で覆いましょう。その後、ティッシュは捨て、流水と石鹸で手を洗いましょう。
くしゃみや咳をした時に口を覆った手で、手すりやドアノブ、自動ドアボタン、券売機などに触った場合、それにもウィルスが付着する可能性があります。自分がキャリアだった場合、拡散の原因となります。
〜咳エチケット〜 咳やくしゃみをするとき、ティッシュやハンカチで覆いましょう。(できるだけ直接手で覆わない)抑えるのが間に合わない時は、袖で覆って拡散を防ぐようにしてください。(無理ならやはりマスクを着けましょう)
ほかに
・なるべく顔を触らない。
・手洗いの後は、携帯電話も清潔にしましょう。(外出中、色々なものを触った手で操作している携帯電話には菌やウィルスがいっぱい付着している可能性があります)
マスクはインフルエンザの感染予防にはならない!?
最近、マスクは本当にインフルエンザの感染予防に効果的なの?といった意見を目にします。
〜マスクを勧める理由〜
まず口腔内の乾燥が粘膜を傷つけ感染しやすくなることを防ぎます。喉の乾燥を防ぐことは感染予防に大きな効果が期待できます。
空気が乾燥すると、ウィルスの伝染性が高まる、と言われていますが、これは乾燥によってウィルスが活性化するのではなく、喉や鼻腔の「粘膜」が乾燥することで傷がつきやすくなり、そこからウィルスが侵入しやすくなるということです。
そんな理由から、まずはマスクをつけることで乾燥を防ぎ、喉の状態を健康に保つことが出来ます。
しかし、今海外では、日本人のマスク信仰について疑問を呈しているメディアも多いのも事実です。
菌、ウィルスは、暖かくて湿ったところを好みます。インフルエンザの場合は、33度が至適温度とされています。湿度は50%以上あると、ウィルスは死滅するといわれていますが、生体物質(唾液など)に包まれていれば、保護されているような状態なので、関係ありません。
呼吸する息には生体物質が多く、温度も33度程度。ウィルスにとってマスクの中は快適な環境。いくつかの菌はこの環境下で増殖をする事も確認されています。マスクの内側に絶対ウィルスが付着しないよう、扱いには注意が必要です。
以上の事から、マスクが感染予防に適面に効果的かどうか、賛否両論といえます。(※ただし、2m以内で対面で人と会話をすることを長時間要する場合はマスクは効果的と考えられます)
ではなぜ、マスクの装着が勧められるのでしょうか。マスクをつけるのは自分の感染予防のためだけではなく、他人への拡散防止のため、というのが大きな理由といえます。咳やくしゃみ、お話の際、飛沫感染を防ぐこと。これは、社会においての常識的マナーといえるでしょう。
(出来るだけ清潔なマスクを使用することを心がけましょう)
新型コロナ予防に「『アルコール消毒は効果がない』は誤った情報」 厚労省が注意呼びかけ
「【ご注意ください!】#新型コロナウイルス 予防にアルコール消毒は効果がないという情報が広がっていますが、これは誤った情報です。厚生労働省では、咳エチケットや手洗い、うがいなどと並んで、『アルコール消毒』を行っていただくよう、国民の皆さまにお願いしています」厚生省公式ツイッターより
消毒用エタノールの効果や石鹸の効果など、様々な情報が錯綜していますが、「ウイルスの種類によっては有効、無効」であり、新型コロナウイルスに関する情報が完全ではない現状では、
ウイルスを洗い流す流水による手洗いは基本であり、流水のみの手洗いよりも石鹸を使用した手洗いの方が効果的である可能性が高い。アルコール消毒液や消毒用エタノールによる手指消毒も有効である可能性があるので、同様に行うとよい。(アルコール消毒液や消毒用エタノールによる消毒は、石けんと流水を用いた手洗いの代用にはなりませんが、すぐに石けんによる手洗いが出来ないような場合、感染症対策として有効といえる)
ということです。
ですが、殺菌力や抗ウィルス成分にこだわり、刺激の強い石鹸でしっかり手洗いを続けたり、アルコールを使用することで手荒れしてしまっては本末転倒です。(感染予防の基本である手洗いが辛くなったり、傷ついた皮膚からばい菌やウィルスが侵入しやすくなる可能性も。)
とにかく、手荒れしない自分が使いやすい石鹸でよく洗う、流水でよく流す。エタノール消毒もやっておくといい。
手洗いをとにかく徹底して続けることが大切です。
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よく寝る、よく食べる、適度な運動、で免疫力を維持する
- 基礎体力を維持する(無理をしない。働きすぎない。)
- 栄養バランスのいい食事をとる
- 夜更かしをせず、睡眠時間をしっかりとる(少なくとも7時間以上が好ましいといわれています)
- ストレスを溜めない
- 基礎体温を上げて免疫力をアップする(できるだけ体温より冷たいものを取らない・温かいものを取ることで内臓を温め、体温を下げないようにする・有酸素運動で体温を上げるなど)
- 規則正しい生活を心がける
以下のような環境では特に注意が必要です。
- 2m以内で対面で会話をする場合
- 他人と接触をする環境で長時間過ごす場合
- 不特定多数の大勢の人が集まる環境で、閉ざされた環境下に長時間いる場合
以上の環境での感染予防策
- メガネ、マスクを着用する(感染源からの咳、唾等から保護する)
- 窓を開け、定期的に換気をする(ウィルスの密度を下げる)
- 人と接触した場合や外出後は手洗い慣行(付着した物を洗い落とす)
- 手袋を着用する(手すり、つり革、ドアノブ、金銭など、ウィルス付着箇所から保護する)
新型コロナウイルス感染症の疑いがある時は
健康観察をおこない、家庭や施設での過ごし方に注意しましょう。
○ 症状の出現に注意しましょう
- 新型コロナウイルス感染症の患者さんと最後に接触した日から 14 日間は、朝・夕 2 回の体温 測定をおこなう等の健康観察を実施しましょう。14 日間経過するまでに、熱、咳、息切れ、呼 吸困難、悪寒、全身の痛み、咽頭痛、頭痛、下痢、嘔気、嘔吐、鼻水等の症状が出現した場合 には、居住地の保健所まで連絡をしてください。
○ 咳やくしゃみが出たら咳エチケットを必ず行いましょう
- 14 日間経過するまでは症状がなくてもマスクを着用しましょう。
- 咳やくしゃみをする場合には口と鼻をティッシュや手で覆いましょう。その後、流水と石鹸で 手を洗いましょう。
家庭や施設内で新型コロナウイルス感染症の疑いがある方へのケア
○ 家庭や施設内における感染経路
新型コロナウイルス感染症は発症すると、咳や痰、鼻水等の症状が現れ、咳やくしゃみのしぶき(飛沫)にウイルスが含まれている場合、飛沫を吸い込むことによって感染します。 また、咳をする際に 口元を抑えた手や痰、鼻水に触れた手でドアノブや電気のスイッチに触れ、そこに別の人が触れた手で目や鼻を触ることで家族や施設内の方に接触感染します。
○ 施設や家庭内での過ごし方
新型コロナウイルス感染症の疑いがある方が家庭や施設内で生活をしている場合、疑いのある方を家族や施設利用者から別室に隔離(可能であれば)した上で、室内をよく換気し、清掃と消毒を徹底することで家族や施設内における感染を防ぐことができます。
○ ケアする際の注意事項
疑いがある方をケアする場合は、部屋に入る時にマスクを着用し、こまめに手洗いとエタノールで手指消毒を行いましょう。タオルは使い捨ての紙タオル等が望ましく、マスク装着後はマスクの表面に触れないようにしましょう。また、一度使用したマスクは再度着用しないようにしましょう。 鼻水や痰が付着したティッシュや使用したマスクはビニール袋に入れ、しっかり口を絞って捨てましょう。
出典:(WHO、Home care for patients with suspected novel coronavirus (nCoV) infection presenting with mild symptoms and management of contacts より)
もしかしたらインフルエンザかも、と診察、検査を希望する場合、直接病院へ行く前に、必ず病院・保健所へ電話し、指示を仰いでください。いきなり診察に病院へ向かうのは、自身が原因となって院内感染を広げてしまう可能性があります。
まだわからないことの多い新型コロナウィルスです。今のところ、ご紹介した基本的な予防策をしっかり続けることが効果的と思われますが、新しい情報に注意して正しい判断ができるように心がけたいものですね。
さらに詳しい最新情報は、厚生労働省サイトをご覧ください。
厚生労働省 相談窓口0120-565653 (9AM〜9PM)