タクシー ドライバーの実情 (第5回) 最大の敵は家にいる

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タクシー ドライバーの実情第5回イメージ1

「タクシードライバーの実情」シリーズ第5回。

今回も引き続き、何人ものタクシー ドライバー求職者のご相談を受けてきた専任のアドバイザーがお伝えします。

タクシー 会社の経営者、タクシー ドライバーを目指して求職する方々、そして実際にタクシー ドライバーとして活躍されている方々と密なコミュニケーションを取りながらサポートしているアドバイザーならではの視点で、「タクシー 会社へあなたをご紹介する前に知っておいてほしいこと」をお伝えします。


当サイト「運転のおしごと」のタクシー ドライバー求人専任アドバイザーの山口です。

シリーズ(第3回)、(第4回)では、一般的にはあまり知られることのない、タクシー ドライバー という仕事の実情について21項目までお伝えしてきました。

タクシー ドライバー という仕事の実情、実際働いてみて初めてわかる、リアルな状況がだいぶイメージ出来てきたのではないでしょうか。

今回は、第3回第4回でお伝えしきれなかった「ご紹介する前に知っておいて欲しいこと」について引き続きお話しします。

「タクシードライバーの実情」シリーズをご覧でない方は、合わせて目を通してみてください。

タクシードライバーの実情 一覧

 

タクシー ドライバーの実情第5回イメージ2

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22. 最大の敵は家にいる


とある求職者が私共に相談に来た時の話です。

40代の男性がタクシードライバーの職業に応募してきました。

前職を辞めて3ヶ月バイトで月10万程度しか稼げず、妻子は実家に戻ってしまう事態に・・・。

そんな中、タクシーに夢と希望を感じ応募してきました。

そこでタクシードライバーについて説明をし本人のやる気はMAX。面接も一発OK。

ところが奥様の許しが出なかったのです。私は再三にわたり奥様の許可をもらってくださいと口酸っぱく言っていたのですが。

後回しにしてしまったのです。奥様はタクシードライバーのイメージだけで反対という単純なものでした。

今までで奥様に反対されて入社出来た人は、私が担当した中では1人しかおりません。いかに奥様の賛成を獲得するかが一番なのです。面接よりもハードルは高いと思ってください。

奥様が転職に反対する代表的な理由は、転職によって収入がさがってしまうことや出世のイメージが持てなかったり、転勤がありそうな場合も反対されがちです。しかしタクシーは収入面はあがるし転勤はないし、出世は自分の努力次第なのに反対されてしまう。

これはタクシーのイメージに問題はありますが、奥様に事前にお話をしていなかったことが大きな原因と考えられます。 

妻子がいて入社された方たちは事前に奥様にご理解を得ることに成功してます。なんで成功したのか? 

その方たちは転職について常に奥様に相談していたようです。要はいい意味で奥様を巻き込んで転職活動をしていたのです。

収入面では今の会社よりも〇〇万円よくなるし、休みも一日置きで家のことも子供の面倒も見れるし、経験積めばもっと稼げるようになるし、などなど。やはり一家の大黒柱が相談なしに勝手に転職を決めてきたなんて言われたら、奥様としては大事な相談を私抜きで決めるなんてと反対するのも当然ですよね。大事なことは奥様に相談してからが大事ですよ。女性を敵に回したら最後です。

自分がタクシーについて得た知識を奥様にも順に伝え、お互いが同じように理解を深めて行くことで、応援してもらえるようになりますので、この努力を忘れないでください。一般的なサラリーマンより多く収入が得られるのですからこれくらいはやってのけましょう。

ちなみに新卒の離職率は一般企業で30%、新卒タクシー離職率は10%未満なのです。

タクシー ドライバーの実情第5回イメージ3

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23. ストレスがない


お客様から「朝まで働くなんて大変だね〜。」

とあるタクシードライバーさんは心のなかで全然大変じゃないですよ。逆にお客様のほうが、こんな遅い時間に帰宅して朝出社するほうが大変じゃないですか?と思っているそうです。

午前11時に帰庫してつぎの出社まで27時間あるので、目覚まし時計なんてタクシードライバーになってから使ったことないよ。

勤務後のお昼にビールの一杯が最高にうまい。皆様が働いている時間に飲むこれがいい!!

通勤もラッシュに巻き込まれない出社時間なのでこれも楽、仕事も大抵の人は5分から10分くらいで降りてしまうし、長くても1時間くらいなので大したことなく気持ちは楽。逆に1時間乗るお客様は一万円以上になるので嬉しいとのこと。

歩いている人すべてが見込み客なので焦らず仕事が出来る。人の行動パターンが分かればある程度は稼げるので安心、そこから上積みを考えるだけだから考えるのはそこだけでいいので気楽。休暇を取るのも自分が休んだって世の中でタクシー1台少なくなるだけなので誰が困るんだと思うと気楽になる。

聞いてると普通の仕事が嫌になってしまいますね。

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いかがだったでしょうか。

何人ものタクシードライバー求人のご相談を受けてきた専任のアドバイザーの考える、タクシードライバーの実情についてお伝えしてきました。

今回は、せっかくタクシードライバーとして転職出来るところまで漕ぎ着けても、家族の反対で諦めざるを得なかった例をご紹介しました。これ、結構多いんです。ご本人は色々考えて本当に納得して、新しいスタートに向けて前向きに挑戦意欲があるのに。

ご家族がいる方は、一人で決めるよりご家族にちゃんと味方になってもらえると良いですね。新しい事を始めるときは、なんでも最初はなかなか大変ですから。ご家族の応援がすごく力になるはずです。

まだまだ色々な例があります。こんな時、どうだった?など、気になる事、質問などあれば、ぜひお気軽にメールまたはお電話でお問い合わせください。皆さんの疑問を伺えると新しい発見があるんです。

お待ちしています!

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