TJピックアップと題して、過去の「Taxi Japan」より、読者の皆さまの反響の大きかった記事を振り返ります。
シリーズ①、新人タクシードライバー丸ちゃんの成長していく様子を綴った「丸ちゃん奮闘記」第四回。
今回は、丸ちゃんがタクシードライバーになって初めて経験するゴールデンウィーク。第三回ではスランプに陥っていた丸ちゃんですが、どんな結果になるんでしょうか。10月から乗務をスタートして8ヶ月目の様子が綴られます。工夫と実践ではたして結果は出るのでしょうか。
タクシードライバーに興味はあるけれど迷っている人、現在タクシードライバーになったばかりで奮闘している人にぜひ読んでいただきたい、リアルな奮闘記です。
丸ちゃんこと丸山皓平・新潟県佐渡島生まれの29歳(※取材当時)
昭和61 年新潟県佐渡島出身。群馬県の高崎経済大学を卒業後、新潟市内の印刷会社に就職。東京支店に配属となる。
新潟への転勤が持ち上がったため印刷会社を退職。心機一転、タクシー乗務員として江戸川区の関東自動車交通に転職。
− 丸ちゃん奮闘記 第4回 −
5月度の税抜き営収60万7365円(前月度対比プラス3万135円)1乗務平均5万613円(同プラス2511円)
GW対策に失敗した4月度
前月度はタクシー乗務員になってから初めてのゴールデンウィークに翻弄され、印刷会社勤務からタクシー乗務員に転職し、昨年10月の乗務開始から続けてきた営収の右肩上がりにもストップがかかってしまいました。
そのため、5月度は「ゴールデンウィーク・ショック(笑)を引きずらず、しっかりと乗務し、営収を再び上昇曲線に乗せることが出来るように取り組む」ことを心がけました
営業所で5位を達成
その成果があったのか、流し方教室で師事している関隆氏の教えのひとつである、流し営業でコツコツと営業回数を積み上げる中に長距離のお客様という当たりがある」を実践したことが奏功したのか、5月19日(木曜)の乗務では、自己最高となる社内で5位という営業収入を上げることができました。会社営業所の壁に張り出された順位表に、私の名前が5位にあるのを見付けた時は、本当に嬉しかったですね。
その時の営収額は、税込みで6万7150円(税抜きでは6万2180円)でした。江東区の東陽町から横浜まで1万2970円、西新宿から埼玉県坂戸市まで1万8080円というお客様をゲットできたことが要因です。
まだまだ低営収の出番も
今はまだ、こうしたロングのお客様を狙ってゲットできている訳ではないので、いつものようにコツコツと流し営業をしている中でロングのお客様に出会うことができると、営収が伸びるといった感じです。逆に言うと、ロングのお客様に出会うことが出来なければ、4万円台前半の営収になってしまうというのが現状です。
午後10時以降で14回
5月度は、その一週間後の5月26日(木曜) の出番でも、税込みで6万5650円の高営収を上げることが出来ました。この日は、深夜早朝割増時間帯に入る午後10時までに3万円の営収しか上げられていなかったのですが、午後10時以降に14回の営業回数で3万5000円をゲットすることが出来ました。この出番での総営業回数は36回だったので、効率の良い深夜割増時間帯で回数を上げることができました。これでロングのお客様をゲットできれば言うことが無いのですが…。
営業エリア拡大の取り組み
先月度から課題となっている、夜の港区、六本木や赤坂、青山には、なかなか流し営業に行けていません。夜の新宿で、ある程度は売り上げのメドが立てられるようになっている、ということもあるのですが、やはり営業の選択肢を増やすためにも流しのできるエリアを拡げていく取り組みはやっていこうと思います。
次回「丸ちゃん奮闘記 第五回」は特別編。元カリスマドライバー関 隆氏との対談です。関氏からのアドバイスに注目です。